1999.10.8


Segmentation of Digitized Dermatoscopic Image by Two-Dimensional Color Clustering

Philippe Schmid

IEEE TRANSACTION ON MEDICAL IMAGING. VOL. 18, NO.2, FEBURUARY 1999

この論文では、皮膚科医の知識と経験によって行なわれている皮膚癌の診断をサポートすることを目的として、色情報に基づいた皮膚鏡検画像(dermatoscopic image)のセグメンテーション手法を提案する。アルゴリズムでは、色情報の2つの主成分空間でのヒストグラムを処理し、有効なクラスタを選定する。それをもとにfuzzy c-means(FCM)クラスタリング法を用いて、画素のクラスタリングを行ない、皮膚画像の正常部と病変部の分離を行なう。

(発表者 佐藤秀城)



Propagation of Random Errors in Spectrophotometric Colorimetry

Mark D. Fairchild, Lisa Reniff

Color Res. Appl. Vol.16, No.6, December 1991

物理量の測定において,測定量中,最大でどのくらいの誤差が含まれているかを調べるのは重要なことである. 光学的な測定は,テストサンプルとキャリブレーション用の基準サンプルとの測定値の比率に基づいて行なわれる. このとき,測定時の機器の読み取りと,キャリブレーション値の両方に,ランダム誤差と系統誤差が存在する. 本論文では,分光反射率測定と色度値計算中にランダム誤差がどのように伝搬していくのかについて述べる.

(発表者 細井 麻子)



1999.10.15


Unsupervised Color Image Segmentation

Gregory A.Hance,Scott E.Umbaugh,Randy H.Moss and William V.Stoecher

IEEE.ENGINEERING IN MEDICINE AND BIOLOGY Jonuary/February 1996 104-111

画像の境界検出は画像解析においての不可欠な基本的問題である.この論文では,RGB皮膚癌画像に対しその特徴から腫瘍を分類する自動検出を目標とするが,対象となる画像には射,影といった外部的要因となるノイズが含まれているために自動境界検出は難しい問題である.そこでこれらの要因を視野にいれたシステムを考案する.

(発表者 針貝 潤吾)




(発表者 西谷 俊助)




(発表者 鈴木 義久)



1999.10.29


Lunar limb knife-edge optical tarancefer function measurements

James J. Shea

Journal of Electronic Imaging / April 1999 / Vol.8(2)

人工衛星の撮影系において、月の輪郭はknife-edgeとしてMTFを測定するための貴重な対象物となる。この論文では、月の輪郭からより効果的なサンプリングレートを用いたESF(edge spread function)を求め、そこからMTFを求める。また2次元のOTFを求めインバースフィルタとして、衛星画像の画質改善を図る。

(発表者 石原 徹弥)



Real Time Visual Tracking System Mimicking Saccadic Movements

Yoshinori Takeuchi, Zeng-Fu Wang, Noboru Ohnishi, Noboru Sugie

Second Asian Conference on Computer Vision, Vol. 1, pp.131-135 (1995)

この論文では,ビデオレート画像処理によって得られた物体位置に基づき,移動物体を追跡することができるリアルタイム視覚追跡システムを紹介する.システムは,カメラ,画像処理システム,パン・チルトプラットフォーム,モーター駆動部で構成される.カメラのパン・チルトをコントロールすることによって,移動物体をリアルタイムに追跡することができる.

(発表者 黒岩 貴宏)



An Improved Mathematical Description of the Foveal Vision Point Spread Function with Parameters for Age, Pupil Size and Pigmentaiton

J.K.IJspeert, T.J.T.P.van den Berg, H.Spekreijse

Vision Reseach Vol.33, No.1, pp.15-20(1993)

ヒトの中心か視における点広がり関数(PSF)、及びその二次元フーリエ変換である空間周波数特性(MTF)の分析から描写する式が得られている。また線広がり関数(LSF)も得られている。それらはPSF、MTFの実験結果やあらゆる視角、空間周波数でもデータとも一致している。本論文ではPSF、MTFの式に新たに瞳孔径、年齢及び虹彩/肌の色素の分析結果を基に、それらをパラメーターとして加えた式を提案する。

(発表者 大石 慶太郎)



1999.11.5



(発表者 田村 信彦)



A New Approach for Nonlinear Distortion Correction in Endoscopic Images Based on Least Squares Estimation

K.Vijayan Asari, Sanjiv Kumar, and D.Radhakrishman

IEEE TANSACTIONS ON MEDICAL IMAGING, VOL,18, NO4,APRIL 1999

一般的な内視鏡で取得した画像は樽状のひずみをもっている。画像のひずみ除去には、カメラキャリブレーションを行なう方法と、画像に対して幾何補正を行なう方法がある。この論文では後者の方法を最小2乗法推定をもちいて紹介している。ひずみ画像から修正画像へのマッピングは多項式をもちいて行なうが、筆者が考えた、この多項式の係数推定に必要なパラメーターの画像からの取得方法も紹介している。

(発表者 清水 秀人)



Object Shape and Reflectance Modeling from Observation

Y.Sato, Mark.D.Wheeler, and K.Ikeuchi

Proceedings of ACM SIGGRAPH 97, In Computer Graphics Proceedings, Annual Conference Series 1997, ACM SIGGRAPH, pp. 379-387, August 1997
この論文では、3次元形状の情報を持った物体の反射特性モデルの新しい方法を提案している。この方法では、再構成した表面形状と連続カラー画像を用いることで、反射特性パラメータを推定する。また、連続カラー画像から内部反射成分と表面反射成分に分離し、それぞれ別々に推定することで、パラメータ推定を信頼性のあるものにしている。

(発表者 頓所 一貴)



1999.11.12



(発表者 高 清)



Surface Reflectance Estimation by the Dichromatic Model

Shoji Tominaga

COLOR research and application, Vol.21, No.2, April, 1996

この論文では、反射光が拡散反射、鏡面反射、相互反射の混合で得られる場合 の物体の分光反射率を推定する手法を提案している。相互反射を含めた2色性反射 モデルと反射光の球座標システムを導入し、様々な制約を用いて分光反射率を 推定する。実験では、赤と青のプラスチック物体を配置したシーンに提案手法を 適用している。

(発表者 本間 友之)



1999.11.19


Multispectral Data Compression Using Bidirectional Interband Prediction

Ashok K.Rao and Sanjai Bhargava

IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing,Vol.34,No.2,March 1996

マルチスペクトルデータの効率の良い圧縮方法としては,画像の空間・分光的な高い 相関を用いる方法が知られている.この論文では,バンド間の相関が強いことに 着目し,あるバンドをアンカーバンド(参照されるバンド)とし,これをもとに 他のバンド画像の画素値を推定しようというものである.

(発表者 近藤 弥)



Acquisition by staring focal plane arrays : pixel geometry effects

Kharn M. Iftekharuddin and Mohammad A. Karim

Optical Engineering,Vol.32,No.11,1993

光信号を獲得するデバイスを考えたとき,一般的にデバイスの特性はMTFよって 評価される.画素形状が異なる場合のMTFの変化についての検討を行う.その際 用いるサンプリング格子は六角形配列とし,画素形状は矩形,六角形,菱形の 3種類についてMTFを求め比較を行う. また,ノイズが増加した場合のシミュレーションを行っている.

(発表者 馬場 麻貴子)



1999.11.26


An Expanded Murray-Davies Model of Tone Reproduction in Halftone Imaging

J. S. Arney, P. G. Engeldrum, and H. Zeng

Journal of Imaging Science and Technology, Vol.39, No.6, 502-508 (1995)

An empirical model has been developed to describe tone reproduction in halftone imging. The model is based on experimetal measurement of the image microstructure of haltone gray scales produced by offset lithography, thermal transfer, ink jet, and silver halide photography. Both traditional and stochastic halftone patterns are described by the model. Like the Yule-Nielsen model which contains an arbitrary constant called the "Yule n factor", the model developed in the current study is derived from the Murray-Davies equation. However, the current model contains two empirical paramerters, w and v. The w factor relates to the optical spread function of the paper relative to the spatial frequency of the halftone dots. The v factor relates to the distribution of colorant within the dot. The Yule-Nielsen model describes only the relaitonship between the mean reflecetance, R, of the halftone image and the dot area fraction, Fi. The current model describes R versus Fi and also some experimental data on the image microstructure. With the Yule-Nielsen mode, estimates of the n factor are traditionally made by fitting the model to R versus Fi data. With the current model, estimates of w and v are chosen to fit the image microstructure data. The resulting values of w and v prodive an excellent fit with the mean reflectance, R , versus Fi data.

(発表者 Chawan Koopipat)



Objective quality measures for halftoned images

Fredrik Nilsson

J. Opt. Soc. Am. A, Vol.16, No.9, pp.2151-2162, 1999

ディジタルハーフトンアルゴリズムが異なれば画質は大きく変化するため,アルゴリズムを評価および改善するためには,ロバストな画質評価尺度が必要となる.本論文では,あらゆる種類のモノクロ画像を評価する能力を持ち,さらに評価するハーフトーンアルゴリズムを選ばない客観的な画質評価手法を提案する.知覚されるハーフトーン画像の評価を行うために,ドットゲインモデルとヒューマンビジュアルシステムモデルを導入する.本手法の新規性と貢献は,ハーフトーン画像における原画像情報とハーフトーン特性とを分離するために用いられる適応フィルタにある.このアプローチは,ハーフトーン画像およびハーフトーン手法を容易に評価することができる.

(発表者 宮田 公佳)




(発表者 金 鐘泌)



1999.12.3



(発表者 植月 啓次)



Exact and Approximate Rebinning Algorithms for 3-D PET Data

Michel Defrise, P. E. Kinahan, D. W. Townsend,
C. Michel, M. Sibomana, and D. F. Newport


Rebinningアルゴリズムとは3-DのPETデータを2-DのPETデータにまとめあげた後、
各スライス毎で2-Dの再構成アルゴリズムを適用し、再構成画像を得る手法である。

Rebinningアルゴリズムを用いると、
一般的に再構成に要する計算時間を大幅に短縮することができる。

紹介する論文には2つのRebinningアルゴリズムが提案されている。

1つは解析的に導き出した手法(FOREX法)で、
もう1つはテイラー展開による近似を行って導き出した手法(FORE法)である。

3DRP法とFORE法との再構成結果を比較することで、
提案手法の妥当性を実証している。


(発表者 高木 一也)
発表者のホームページ

1999.12.17


Convergence Index Filter for Vector Fields

Hidefumi Kobatake, member, IEEE, and Shigeru Hashimoto

IEEE TRANSACTIONS ON IMAGE PROCESSING, VOL. 8, NO. 8, AUGUST 1999

本論文では低コントラスト画像におけるエッジ検出フィルタである「アイリスフィルタ」を紹介する.このフィルタの特徴は画像のコントラストに依存せず,形が一定であれば,境界線が正規化された値で出力される.実験では,腫瘍を含んだ胸部X線画像,Mammogram画像におけるアイリスフィルタの効果について検証している.

(発表者 稲川 竜一)




(発表者 竹谷 勝)