2011.4.15

Optical assessment of cutaneous blood volume depends on the vessel size distribution: a computer simulation study

Steven L. Jacques

Journal of Biophotonics 3, No.1-2, 75-81, 2010

現在,皮膚の血液量は,分光解析によって知ることができる. しかし,これは真の血液量を定量的に表したものではない. そこで筆者は,皮膚血液量の見掛けの分光特徴と真の血液量が一致しない原因について, モンテカルロ・シミュレーションを用いた実験を通して議論を行った. その結果,血管の陰影効果と遮蔽効果によって血液量が過小評価されていることが確認された.

(発表者:山内 緑)

Single Image Haze Removal Using Dark Channel Prior

Kaiming He, Jian Sun, and Xiaou Tang

IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognision (CVPR), 2009

靄(もや)や霧などの大気中の浮遊物は屋外画像のコントラストや色情報を劣化させる. 本論文では,靄除去のためにDark Channel Priorという事前情報を提案する. Dark Channel Priorは靄のない屋外画像群から得られる一種の統計値であり,この事前情報を 靄の画像モデルに適用することで単一画像から高品位な霧除去画像を生成することができる.

(発表者:山内 拓也)


2011.4.22

Contrast-aware Halftoning

Hua Li and David Mould

EUROGRAPHICS 2010 Volume 29 (2010), Number 2

本論文では二種類の単純かつ効果的な,構造を保持することを目的としたハーフトーニングアルゴリズムを紹介する. このアルゴリズムは人間の知覚がコントラストに大きく影響を受けることを受け, Floyd-Steinberg誤差拡散法を応用し,コントラストを調整することによって構造の保持と強調を行う. 近年のハーフトーニング手法と比べ,計算速度を落とすことなく良好な結果が得られることが示された.

(発表者:高野 塁)


2011.5.13

Frequency-tuned Salient Region Detection

Radhakrishna Achanta, Sheila Hemami, Francisco Estrada, and Sabine Susstrunk

IEEE International Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2009

画像内で,人が注目してみる領域(Saliency Map)を検出する技術は,物体認識や,画像圧縮などの様々な面で有用である. 本研究では,様々な手法で作成されたSaliencyMapを周波数成分で解析することで, 注目物体の境界などが明確となっているSaliencyMapの作成を行う手法を提案した. また,本提案手法を,解析に使用した手法と比較することで, 本手法がSaliencyMapの作成に優れていることを示した.


(発表者:横矢 真悠)

iCAM:A refined image appearance model for HDR image rendering

Jiangtao Kuang,Garrett M.Johnson,Mark D.Fairchild

JOURNAL OF VISUAL Commun.Image R. 2007

新しいimage appearance modelを利用し, 従来のHDR画像レンダリングを改善する手法. iCAMフレームワークを基にとして, 人間視覚システムの空間処理モデルを含み, コントラストを強調,ハイライトと陰影部分におけるローカルディーテル(local details)の順応の働き, 幅広い範囲のcolor appearanceの予測などの機能を持ち, HDR画像レンダリングに良い実験結果を得た.


(発表者:郭 瑞)


2011.5.20

Adaptive Patch-Based Background Modelling for Improved Foreground Object Segmentation and Tracking.

Vikas Reddy, Conrad Sanderson, Andres Sanin, Brian C. Lovell

Seventh IEEE International Conference on Advanced Video and Signal Based Surveillance, Boston, 2010.

A new foreground object segmentation method that is robust to image sequences containing noise, illumination variations and dynamic backgrounds is presented. The method employs contextual spatial information by analyzing each image on an overlapping patch-by-patch basis and obtaining a low-dimensional texture descriptor for each patch. Each descriptor is passed through an adaptive multi-stage classifier. A probabilistic foreground mask generation approach integrates the classification decisions by exploiting the overlapping of patches, ensuring smooth contours of the foreground objects as well as effectively minimizing the number of errors. Experiments show the proposed method obtains considerably better results (both qualitatively and quantitatively) than methods based on Gaussian mixture models, feature histograms and normalized vector distances.

(発表者:Ahmed Hamad)


2011.6.3

Noise-Optimal Capture for High Dynamic Range Photography

S.W.Hasinoff, F.Durand, W.T.Freeman

IEEE Computer Vision and Pattern Recognition 2010 , June, pp. 553-560

複数の露光条件で撮影することはHDR画像の作成とノイズ削減の両方において有効である. しかし,HDR画像の作成やノイズ削減を効果的に行うことのできる露光条件の組み合わせは未だ明確になっておらず, 従来はISO感度を100~200に固定し露光時間を一定間隔で変化させて画像を取得している. ノイズ削減を行う際,撮影時のどの段階で生じたノイズを対象とするかが問題となる. そのため本論文中では正確なノイズモデルを低ISO感度と高ISO感度で撮影した画像に適応させる. 低ISO感度と高ISO感度におけるそれぞれのSN比を用いて,高ISO感度における撮影を用いることでより効果的なノイズ削減を行う画像の組み合わせが実現できる事を示し,最終的にHDR画像作成やノイズ削減効果に効果的な撮影条件の決定する式を紹介する. この式を算出するに当たり高ISO感度のSNRにおける利点を有効に活用している. 本手法の効果を検証したところ,ノイズの削減に成功している,あるいは撮影速度が速くなっている事が確認できた.

(発表者:三上 俊彰)


2011.6.10

Computer-Suggested Facial Makeup

Kristina Scherbaum, Tobias Ritschel, Matthias Hullin, Thorsten Thormählen, Volker Blanz, Hans-Peter Seidel

EUROGRAPHICS 2011

本研究は,入力された人の顔に最も適した“化粧”を決定し,化粧による顔の容姿の変化を定義を目的とする.具体的には,顔画像および化粧のデータベースを作成し,そのデータベースと入力画像のPCAをマッチングすることで最適な化粧の決定を行う.そして,決定された化粧と入力画像を合成することにより,顔の容姿の変化を取得する.

(発表者:藤原 伊純)

3-Dimension Video Processing for diamond DMD Based On FPGA

YiQing Liu,GuoQing Zhang,XinLei Ding,Xin Chen

Advanced Information Management and Service (IMS), 2010 6th International Conference on

HDMI 1.4a standardはDLP TVシステムに対する3Dビデオフォーマットの仕様条件を含んでいない.そのためaltera cyclone 3 FPGAデバイスを使用して3Dビデオフォーマットに変換する.表示システムは,FPGAデバイス,ビデオ信号処理のコア,2つのDDR2ハイスピードメモリーとDVIインターフェース,ピクセル-インターレース方式の3D信号により映像信号を変換する.そのピクセル-インタレース方式の3D信号は電気回路であるDMDドライバに送信されることで,3D画像はアクティブ3D眼鏡を用いてスクリーン上に表示されFULL HDの解像度でみることができる.

(発表者:石井 慎太郎)


2011.6.17

[招待講演] 色覚特性のニューラルネットワークモデル

矢田 紀子 先生



人間の色覚特性を調べた心理物理実験の結果をニューラルネットワークで学習することによって色知覚モデルを獲得する. また,このモデルを画像認識に応用し,その結果について述べる. さらに,このようなモデル化をするための手法として,進化計算法を用いた進化的ニューラルネットワークを紹介する.

(発表者:矢田 紀子 先生)

A cost-sensitive extension of AdaBoost with markov random field priors for automated segmentation of breast tumors in ultrasonic images

Atsushi Takemura, Akinobu Shimizu, Kazuhiko Hamamoto

Computer Assisted Radiology and Surgery(CARS), 2010

本論文では,超音波画像における乳腺腫瘤の診断支援システムの構築を目的とした高精度なセグメンテーション法を提案する. 本研究ではMarkov Random Fieldを考慮したAdaBoostを用いたアンサンブルセグメンテーションとGeodesic Active Contourとを組み合わせた乳腺腫瘤の高精度な自動抽出法を実装した. 提案手法を乳がん(300症例),線維腺腫(50症例)及びのう胞(50症例)の超音波画像に適用した結果,93.41%の一致度が得られた. これは従来手法であるシングルテクスチャによる抽出法,MRFを考慮しないアンサンブルセグメンテーションと比較しても高い抽出精度となった.


(発表者:清水 博亮)


2011.7.1

Nonlinear Disparity Mapping for Stereoscopic 3D

Manuel Lang, Alexander Hornung, Oliver Wang, Steven Poulakos, Aljoscha Smolic, Markus Gross

ACM SIGGRAPH 2010

本論文では,3D事業を取り巻く様々な問題に対して重要とされる,立体視の静止画・動画における視差範囲の再配置の手法について取り組む. まず,立体視における知覚的特徴および3Dコンテンツ制作におけるその特徴との関わりあいの見識を元に,基礎的な「視差マップオペレータ」を形式化する. これを用いることで,非線形で局所的な適応の手法における,ステレオ視のシーンの奥行きを制御・再標的化を行うことが可能となる. この操作を実行するため,我々は「立体的歪曲」の手法を元にした新しい方法を提案する. この方法では現実的な立体生成やカメラキャリブレーション,オクルージョンの操作・修正などを必要としないため,実用的な方法となる. これを実証するため,様々なサンプルに対してこの手法を適用し,正解値などの比較を行い,品質や実用性を指し示す.

(発表者:澤邉 暢志)

[招待講演] 鏡面反射点拡がり関数によるインキ光沢の解析

井上 信一 様





(発表者:井上 信一 様)

[招待講演] 偏角測定による光沢ムラの解析

井上 信一 様





(発表者:井上 信一 様)