2012.10.19
Microgeometry Capture using an Elastomeric Sensor
Micah K. Johnson Forrester Cole Alvin Rajz Edward H. Adelson
ACM SIGGRAPH 2011
レトログラフィックセンサーを用いて,2ミクロン程度の大きさのマイクロ領域のジオメトリを取得できる装置を開発した.
既存のマイクロジオメトリ取得法と比較すると,光学的な影響を受けず,マットでも高光沢でも透明でも同じようにジオメトリを取得することができる.
そして,手に持てるサイズであり非常に高精細に測ることができる.
2009年に提案したものと比較し,センサーの特性や照明設計,そして再構築アルゴリズムを改良することで精度をより向上させることができた.
(発表者:高野 塁)
Face image enhancement taking into account lighting behavior on a face
M Tsukada, C Funayama, M Arai, C Dubout
International Conference on Computer Analysis of Images and Patterns (2011)
筆者らはこれまで,顔の3次元形状を用いて,顔の肌情報を光沢,陰影,アルベドに分解し,
アルベドを分光特性空間で補正することで,顔の見えを損なうことなく,顔画像の強調を行なってきた.
本研究では,2色性反射モデルに基づいて,陰影と光沢を推定することで.
3次元形状を利用する場合と比べ,品質を損なうことなく約75倍の高速化を実現した.
(発表者:山内 拓也)
2012.10.26
Fidelity Evaluation of Metallic Luster in Six-Band High-Dynamic-Range Imaging
Yuri MURAKAMI, Jin NOMURA, Manabu OHYAMA, and Masahiro YAMAGUCHI
2012 The Japan Society of Applied Physics
本論文は金属光沢再現に対する主観評価に関しての論文である.
本論文は色再現を忠実にでき,かつ様々なトーンマッピング圧縮手法で対応できるため,6バンドでのハイダイナミックレンジ画像技術を使用した.
実験において,実シーンのあると実シーンのないという二つの観察条件で4種類のトーンマッピング方に対して,主観評価を行う.
評価結果によると,実シーン画像の選好度はトーンマッピング方に大きく依存し,実シーンではない画像の選好度はハイライド部分の画素の飽和値の影響も顕著である.
(発表者:郭 瑞)
Single Lens 3D-Camera with Extended Depth-of-Field
Christian Perwaß and Lennart Wietzke
Electronic Imaging 2012
近年,カメラのイメージセンサーの前にマイクロアレイレンズをおくことで
撮影時の光線情報を取得することのできるライトフィールドカメラが注目されている.
本論分では,作成した異なる焦点を持つマイクロアレイレンズが
配列されたレンズを使用したカメラについて述べるとともに,
奥行き情報を求める.
(発表者:横矢 真悠)
2012.11.02
Robust Shape Regression for Supervised Vessel Segmentation and its Application to Coronary Segmentation in CTA
Michaiel Schaap, Theo van Walsum, Coert Metz, Ermanno Capuano, Marleen de Bruijne, and Wiro Niessen
IEEE TRANSACTIONS ON MEDICAL IMAGING (2011)
医用画像における血管形状と外観をアノテーション付きデータから学習し,この知識を未観測画像の血管セグメント化に用いる方法について述べる.
血管を粗から精密化のやり方でセグメント化した.まず多変量線形回帰で推定し,次に頑健な非線形回帰手法により血管境界の位置を精密化した.
また,中心線抽出は既存の方法で行い,精密化した.本研究で自動的に得られた輪郭は手動による輪郭よりも平均して優れていた.
(発表者:江崎 正二)
3D Volume Reconstruction of Skin Lesions for Melanin and Blood Volume Estimation and Lesion Severity Analysis
Brian D’Alessandro, Atam P. Dhawan
IEEE Engineering in Medicine and Biology Society, 2012
メラノーマのような皮膚疾患の重症度解析には,メラニンや血液の体積分布等の表面下情報が重要である.
本研究では分光光透視画像から,ボクセルモンテカルロシミュレーションの逆モデルを遺伝的アルゴリズムの最適化を用いて解き,
メラニン・血液の体積分布を復元を行った.
さらに,予備検証を実際の14の臨床病変に対して行い,重症度の分類において高精度な分類ができたことを確認した.
(発表者:山内 緑)
2012.11.09
Combining Tensor Space Analysis and Active Appearance Models for Aging Effect Simulation on Face Images
Yunhong Wang, Member, IEEE, Zhaoxiang Zhang, Member, IEEE, Weixin Li, and Fangyuan Jiang
IEEE TRANSACTIONS ON SYSTEMS, MAN, AND CYBERNETICS—PART B: CYBERNETICS, VOL. 42, NO. 4, AUGUST 2012
人の顔は個人の特徴や年齢、性別、人種、表情など、多くの重要な情報をもつ部位であり、
顔の特徴やその変化について現在広く研究されている.
著者らはテンソル空間での超解像法とActive Appearance Modelを用いて成人の顔画像の加齢変化をシミュレートする手法を提案している.
また、提案手法によって得られた顔画像と実際の顔画像を比較し、
提案手法が十分な結果を得ていることを確認した.
(発表者:豊田 彩織)
2012.11.30
Printing Reflectance Functions
TOM MALZBENDER, RAMIN SAMADANI, STEVEN SCHER, ADAM CRUME, DOUGLAS DUNN, JAMES DAVIS
SIGGRAPH 2012
ある点の反射関数は,その点の見え方を光源方向の関数として記録している.
この論文では,物体の反射関数を印刷する手法を提案する.
この手法により,印刷物の見えはライティングの状態に応じて正確に変化し,
光源の変化に伴う全ての効果,陰影,鏡面性,相互反射が再現できる.
また,連続的なグレイスケールの反射関数に近づけるために,
2値のハーフトーニングを用いたプロトタイプを作成した.
(発表者:馬場 佳織)
Data-driven Visual Similarity for Cross-domain Image Matching
Abhinav Shrivastava, Tomasz Malisiewicz, Abhinav Gupta, Alexei A. Efros
SIGGRAPH Asia, 2011
類似画像検索の分野において,異なる季節,照明環境で撮影された同一の風景写真や,絵画,スケッチといった異種間の検索が課題となっている.
本論文では,「データ駆動型独自性(data-driven uniqueness)」に基づき,問い合わせ画像と相違する特徴を推定する手法を提案し,
絵画から実写画像,スケッチから実写画像等,異種間の類似画像検索を実現した.
さらに,提案手法を用いた新たなアプリケーションと従来のアプリケーションとの比較も行った.
(発表者:細川 菜摘)