2014.5.23

Specular Reflection Separation using Dark Channel Prior

Hyeongwoo Kim, Hailin Jin, Sunil Hadap, Inso Kweon

2013 IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition

コンピュータビジョンの分野において,動画像からの形状の取得の研究が盛んに行われている.
既存の方法として空間コード化法やステレオマッチングなどの様々な手法が提案されているが,
形状取得手法の中で表面反射の存在は一つの問題となっている.
表面反射は対象となる物体と光源,撮影位置が変化することによって現れる場所が変化してしまい,
形状取得の邪魔をしたり,合成時にアーティファクトが出現する原因となってしまう.
そのため,形状の主塔と同時に,動画像から表面反射を取り除く手法がいくつも提案されてきた.
本手法では単一の画像から表面反射を取り除く方法として新たにDehazingに使用されるDark Channelと
統計的手法であるMAPを用いた最適化を用いて,従来手法よりもロバストな表面反射除去方法を提案する.

(発表者:土門 亮太)


2014.6.6

Estimation of Melanin and Hemoglobin Using Spectral Reflectance Images Reconstructed from a Digital RGB Image by the Wiener Estimation Method

Izumi Nishidate, Takaaki Maea, Kyuichi Niizeki and Yoshihisa Aizu

Sensors 2013, Vol.13, pp.7902-7951

人間の皮膚組織内のメラニン,血液濃度および酸素飽和度を調べるため
露光時間65msで取得したRGB画像からWiener推定を用いて分光反射率を算出する.
吸光スペクトルを応答変数,メラニン,酸化ヘモグロビン,脱酸化ヘモグロビンの吸収係数を予測変数として
重回帰分析を行い回帰係数を取得する.
メラニン,血液濃度はモンテカルロシミュレーションによって推測された変換ベクトルと回帰係数により決定される.
これに対して酸素飽和度は回帰係数から直接計算される.
本手法の検証のため寒天を用いた皮膚ファントムを用いた実験を行った.
また,生体実験として指の皮膚から上腕閉塞時の生理学的反応を評価する際のこの手法の有意性を実証した.

(発表者:廣瀬 未紗)


2014.6.20

Eye-tracking of men's preferences for waist-to-hip ratio and breast size of women

Barnaby J.Dixson, Gina M. Grimshaw, Wayne L. Linklater, Alan F. Dixson

Archives of Sexual Behavior 2011, p.40-p.50

女性の身体的特性やパートナーを選ぶ際の好みに関する研究は,画像を用いた評価実験や,アンケートによって行われてきた.
これまでで男性が女性の魅力を評価する際には女性のウエスト・ヒップ比,胸の大きさ,顔を主に評価することがわかっている.
しかし,どのように細かい評価行うのかは未だわかっていない.
そこで本研究では視線追跡実験を行い,ウエスト・ヒップ比,および胸の大きさを変化させた女性の画像を見せた際の,
男性の注視点,ドウェル時間について分析を行った.

(発表者:米澤 拓)


2014.7.11

Frequency-tuned Salient Region Detection

Radhakrishna Achanta, Sheila Hemami, Francisco Estrada†, and Sabine Susstrunk

Computer Vision and Pattern Recognition, 2009.

画像における視覚的に顕著な領域の検出は,人間の注視予測だけでなく,物体認識やセグメンテーションに役立ち,イメージ検索や適応性の高いコンテンツ配信に応用できる.
著者らは,他手法より多くの周波数成分を計算に用いることで,フルサイズ・高解像度のSaliency Mapを生成する顕著領域の検出手法を提案した.
このMapは顕著な物体を明確に区分することができ,5つの先行研究アルゴリズムと比較して,より適合率・再現率が高いことが確認された.

(発表者:田中 伶実)


2014.7.18

Improvements in Remote Cardio-Pulmonary Measurement Using a Five Band Digital Camera

Daniel McDuff, Sarah Gontarek, and Rosalind W. Picard

2014 IEEE Transactions on Biomedical Engineering

デジタルカメラや環境光を用いた生物学的パラメータの遠隔測定は,ヘルスケア及び感情コンピューティングの分野において大きな可能性を秘めている.
本研究では,通常の3バンド(RGB)カメラよりも,RとGの間に新たなカラーバンド(シアンとオレンジ)を加えた5バンド(RGBCO)カメラを用いて撮影した顔の動画像は,
より正確な生物学的パラメータを計測でき,オレンジとシアンはBVP(血液量パルス)の獲得に特に有益であることを示す.
また,安静下とストレス下におけるHRV(心拍変動)スペクトログラムの遠隔計測例から,交感神経変調を獲得する.

(発表者:眞板 周志)