2015.11.6
Estimation of skin optical parameters for real-time hyperspectral imaging applications
Asgeir Bjorgan, Matija Milanic, Lise Lyngsnes Randeberg
Journal of Biomedical Optics 19(6)
分光画像は高い空間分解能とスペクトル分解能を持ち,組織特性と光学特性を知るために有用なツールであるため,人の皮膚診断画像に採用されている.
しかし,分光画像はデータ量が非常に大きく,処理時間が日単位であるためリアルタイムに診断を行う事ができない.
そこで本論文では,GPUを使用し皮膚診断に用いる肌の色素の推定をリアルタイムで行う手法を提案する.
実画像における変化への応答,モンテカルロシミュレーションを用いた精度検証を行った.
(発表者:赤穂 莉奈)
Seven Emotion Recognition by Means of Particle Swarm Optimization on Physiological Signals
Byoung-Jun Park; Eun-Hye Jang; Sang-Hyeob Kim; Chul Huh; Jin-Hun Sohn
Networking, Sensing and Control (ICNSC), 2012 9th IEEE International Conference on
本研究の目的は,皮膚温度,光電脈波,筋電位,心電図を測定し,それらを生理学的信号として解析することで得た特徴量も用いて
7つの異なる感情状態(幸福,悲しみ,怒り,恐怖,嫌悪,驚き,ストレス)を分類する最適なアルゴリズムを識別することである.
今研究では粒子群最適化を用い,プロトタイプおよび特徴量の数を選択することで,分類精度を向上させる.
(発表者:岡田 弦樹)
2015.11.20
KinectFusion: Real-Time Dense Surface Mapping and Tracking
Richard A. Newcombe, Shahram Izadi, Otmar Hilliges, David Molyneaux, David Kim, Andrew J. Davison, Pushmeet Kohli, Jamie Shotton, Steve Hodges, Andrew Fitzgibbon
Mixed and Augmented Reality (ISMAR), 2011 10th IEEE International Symposium on
本論文では,低価格なデプスカメラのみを用いて正確かつリアルタイムなマッピングおよびトラッキングを行うシステムを提案する.
このシステムでは,キネクトから得られた深度情報をフレーム毎に合成することで,リアルタイムに形状モデルを生成できる.
同時に深度情報を用いてトラッキングを行い,現在のカメラの姿勢推定を行う.
この手法はリアルタイムかつ自然な環境下で使用できるため,ARの分野での応用が期待される.
(発表者:清光 薫)
Statistical correlates of perceived gloss in natural images
Christiane B. Wiebel, Matteo Toscani, Karl R. Gegenfurtner
Vision Research 115(2015)
現在,光沢の認識と網膜像の統計パラメータとの関連性の有無に関して多くの研究が成され,光沢と輝度ヒストグラムの歪みとの間に相関があることが示された.
画像の輝度ヒストグラムとコントラストを操作することにより,コントラストが光沢に大きく影響を及ぼすことから,コントラストの重要性を確認することができた.
本論文では,認識された光沢の潜在的相関を調査する為に,多くの物体表面の画像を分析した.
(発表者:平沢 勇斗)
2015.11.27
Computational rim illumination of dynamic subjects using aerial robots
Mnohar Srikanth, Kavita Bala, Fredo Durand
Computers & Graphics 52(2015)
ライティングは写真の撮影において重要な要素である.プロの写真家は様々な道具を駆使したり,アシスタントをこき使うことで理想のライティングを実現し望みのライティングを実現している.
このような努力の末に知識があってもカメラの位置や被写体の位置によって毎回セッティングを微調整しなくてはいけないためライティングは撮影という作業の中でも毎回大きな時間を要している.
本研究では被写体の背後から光源を当てる手法に焦点を絞り,リアルタイムで光源の当たり方を計算しながらドローンを使った自動照明システムを提案する.
この手法によってカメラマンや被写体が思い通りに動きまわって理想の写真を取得できるだけでなく,屋外の限られた地形においても理想のライティングを提供できる可能性を示す.
(発表者:土門 亮太)
Non-contact detection of oxygen saturation based on visible light imaging device using ambient light
Lingquin Kong, Yuein Zhao, Liquan Dong, Yiyun Jian, Xiaoli Jin, Bing Li, Yun Feng, Ming Liu, Xiaohua Liu and Hong Wu
OPTICS EXPRESS, 2013
一定の照明下で2つのカメラを使用して遠隔で血中酸素飽和度を測定する手法を提案した.
提案手法により推定された血液酸素飽和度と同時にパルスオキシメーターで測定された値を比較することで手法を評価する.
実験結果から,提案した非接触システムはパルスオキシメーターと同等の精度を取得することができた.
(発表者:廣瀬 未紗)
2015.12.4
Reading Hidden Emotions: Spontaneous Micro-expression Spotting and Recognition
Xiaobai Li, Xiaopeng Hong, Antti Moilanen, Xiaohua Huang, Tomas Pfister, Guoying Zhao, Matti Pietikäinen
Cornell University Library (Nov 2015)
人は楽しいときに笑い,怒っている時は険しい表情になる.
言語は違っても表情だけは世界中のどこへ行っても共通の感情表現になる.
しかし,悲しくても笑顔を見せたり,腹が立っていても平静を装うなど,意識する,しないに関わらず人には相手に知られたくない感情「本心」もある.
その本心が短いわずかな時間,表情に現れるのが「微表情」である.
本論文では,微表情を検出したフレームに対し,画像加工を用いてオーバーリアクション化することで感情の認識をしやすくした.
(発表者:栗田 幸樹)
2015.12.18
Face aging simulation and recognition based on NMF algorithm with sparseness constraints
Ji-Xiang Dun*, Chuan-MinZhai, Yong-QingYe
Neurocomputing Volume 116, 20 September 2013, Pages 250–259 Advanced Theory and Methodology in Intelligent Computing — Selected Papers from the Seventh International Conference on Intelligent Computing (ICIC 2011)
近年,顔認識は犯罪などの幅広い分野で応用されている.顔画像において,照明や表情の他に,加齢による顔形状やテクスチャの変化も顔認識システムの性能にきわめて影響を与える.本研究では,まず,スパース制約を考慮した非負値行列分解(NMF)により顔の特徴を抽出し,顔の老化をシミュレーションする手法を提案する.PCAによる手法と比較したところ,NMFは特徴抽出において高い能力を持ち,加齢による効果に関してPCAよりも有利であることがわかった.つぎに,この技術を顔認識に応用した.顔画像データベースからデータベースに無い年齢の顔画像を作成し,データベースに加えて顔認識を行った結果,認識率を大幅に改善することができた.
(発表者:龍澤 友里)
Image Based Relighting Using Neural Networks
Peiran REN, Yue DONG, stephen LIN, Xin TONG, Baining GUO
Published in ACM Transactions on Graphics, Volume 34, Issue 4 (SIGGRAPH 2015)
この研究では、実世界のリライティングの為に、ニューラルネットワークによる回帰手法を用いる。
ここでのリライティングは、入力された画像から光輸送行列を復元し、シーンの光輸送行列と新しいライティングベクトルの結果で表現される。
この手法の中核は、少数の画像セットから光輸送のモデル化を容易にする様々な要素を組み合わせるという、ニューラルネットワークの設計にある。
多くの画像ベースのリライティング技術とは対照的に、この回帰ベースの手法は、入力画像に手を用いて、自由に動かした光源下による画像を用いることが出来る。
この研究では、複雑な光効果を含む、実シーンの光輸送データを用いることに対する検証を行い、
関連技術に比べて少ない入力画像によってリライティングが可能であることを実証する。
(発表者:牧 正矩)