2015.5.8

単板撮像素子を用いたマルチスペクトル撮影とマルチスペクトルデモザイキング







(発表者:田中 正行)


2015.5.22

Multiview Shape and Reflectance from Natural Illumination

Geoffrey Oxholm and Ko Nishino

2014 IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition

コンピュータビジョンの分野において,計測対象物体の反射率や形状を同時に推定することは難しい課題である.本論文では,計測対象物体を複数視点から撮影し,自然環境光源画像を用いて反射率と形状の両方を統計的,確率的手法を用いて推定を行う.結果としてCGによるシミュレーションと実際の撮影画像の両方に置いて推定が可能であることを示す.

(発表者:土門 亮太)


2015.6.5

Segmentation of Skin Lesions From Digital Images Using Joint Statistical Texture Distinctiveness

Jeffrey Flaister, Alexander Wong and David A. Clausi

IEEE TRANSACTIONS ON BIOMEDICAL ENGINEERING, VOL.61, No.4, APPLIL 2014

メラノ-マは皮膚癌の最も致命的な形態であり,
メラノ-マの発生率は非ヒスパニック系白人男性や女性の間で特に増加しているが,
早期に検出された場合生存率が高い.
そこで,皮膚科医が全ての患者を診察するコストを考えると
標準的なデジタルカメラで撮影した皮膚病変画像を用いて
患者のメラノ-マのリスクを自動で評価するシステムが必要とされる.
本論文では皮膚病変を抽出するテクスチャベースの新しいアルゴリズムを提案する.
提案手法を用いた場合と他の手法を用いた場合の病変,メラノ-マのセグメンテーション結果を比較した結果,
提案された手法は他手法と比較して高いセグメンテーション結果を示した.

(発表者:廣瀬 未紗)


2015.6.12

Noncontact monitoring breathing pattern, exhalation flow rate and pulse transit time.

Shao D, Yang Y, Liu C, Tsow F, Yu H, Tao N.

IEEE Trans Biomed Eng. 2014

我々は口の周りのR画像を用いて,呼吸,呼吸深度,脈波伝達時間といった生体情報を非接触で測定する手法を提案した.
接触型の正解値ど比較した結果,どれも高い精度で測定できた.
特に脈波伝達時間と呼吸深度に関してはおそらく初めて非接触で測定した例である.

(発表者:米澤 拓)


2015.6.26

Blood Pressure Measurement from Photo-plethysmography to Pulse Transit Time

Myint.C.; Lim K.H.; Wong K.I.; Gopalai A.A.

2014 IEEE Conference on Biomedical Engineering and Sciences, P496-501, Dec.2014

血圧は,急性治療,慢性治療のどちらにおいても
患者の臨床診断において用いられている,バイタルサインのひとつである.
しかし,既存の血圧計は持ち運びが困難であるか,侵襲的であり歩行中の継続的な計測などは難しい.
この研究では,光電脈波から得られる脈波伝播速度(PWV)と脈波伝播時間(PTT)により,
数学的モデルやアルゴリズムを用いて非侵襲的な血圧測定システムを提案する.

(発表者:栗田 幸樹)


2015.7.3

Visual perception of materials and their properties

Roland W. Fleming

Vision Science Society Young Investigator Award 2013

日常的な生活において、物体の材料を誤認することは、厄介な問題に繋がる。
しかし、実際に誤認することが稀であるのは、材料の認識や、その特性を特定する能力が視覚に備わっているからである。
人間の視覚では、莫大な種類の材料を間違うことなく楽々と識別出来るが、主観的には簡単であっても、
光源や視点、形状により、材料は異なる見えを示すことから、独特で重要な課題を提起する。
そこで、材料知覚に関する最近の研究の所見を用い、一般的な材料知覚の理論を概説する。
また、材料や物体の物理的パラメータを推定せずに、統計的な見えモデルを用いることを提案する。

(発表者:牧 正矩)


2015.7.10

A Reconfigurable Camera Add-On for High Dynamic Range, Multispectral, Polarization, and Light-Field Imaging

Alkhazur Manakov, John F. Restrepo, Oliver Klehm, Ramon Hegedus

ACM Transactions on Graphics (ACM SIGGRAPH 2013)

本論文では,通常のカメラに対しいくつかの機器を取り付けることで,プレノプティックイメージングを実現する2つのカメラシステムのデザインを提案する.
ここで,プレノプティックイメージングとは,光の波長,強さ,方向等の全ての情報を取得し画像を生成することである.
Filter-based Designでは,HDR,マルチスペクトル,偏光画像の取得を可能としている.
Light Field Designでは,非常に高解像度なリフォーカス画像と視点位置を変更した画像の取得を可能としている.
取り付けた機器は簡単に取り外し可能であるため,通常のカメラにも簡単に戻すことが出来る.

(発表者:釘本 寿光)


2015.7.17

Illumination-Aware Age Progression

Ira Kemelmacher-Shlizerman, Supasorn Suwajanakorn, Steven M. Seitz

2014 IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition

本論文では,1枚の子供の顔画像を入力し,1歳から80歳までの各年齢における顔画像を自動的に出力する手法を提案する.
まず,様々な年齢の子供や大人の顔画像をインターネットから取得する.
インターネット上の画像は,表情や向き,照明が統一されていない.このため,顔の特徴点を取得し調整することにより,顔の向きを正面に修正する.
また,オプティカルフローを用いて画素ごとに画像間の位置合わせを行い,さらに,特異値分解を適用することで,顔の表情を正規化する.
これらの画像を,年齢と性別によりグループに分類し,各グループから平均顔を作成する.
平均顔は,任意の照明下における各年齢の模範的な顔を表しているため,年齢間で比較することで顔形状とテクスチャの差異を取得することができる.
この年齢間の差異を,新たに入力した顔画像に対しオプティカルフローを用いて適用することにより,任意の年齢における顔画像を出力する.

(発表者:龍澤 友里)