2018.4.13

Revisiting facial resemblance in couples

Yetta Kwailing Wong, Wing Wah Wong, Kelvin F. H. Lui, Alan C.-N. Wong

PLoS One.2017 january 6 ;13(1):e0191456

交際関係にある男女の顔は似ているということは一般的に知られている.
先行研究では一貫して交際関係にある男女の顔は,交際関係担い男女と比較して,顔の類似度が高い事が報告されている.
しかしながら,先行研究の中では顔の類似度に外的要因,すなわち髪形や眼鏡等の影響について明らかにされていない.
また,何がカップルの顔が似ていることに影響しているのかについても,同様に明らかにされていない.
実験の結果,外的要因に寄らず,カップルの顔は類似していること明らかになった.
同様にカップルの顔の類似性は社会活動認知判断に基づいて判断されている.

(発表者:生澤 夏樹)


2018.4.20

Automated Assessment of Facial Wrinkling: a case study on the effect of smoking

Omaima FathElrahman Osman, Remah Mutasim Ibrahim Elbashir, Imad Eldain Abbass

2017 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC), Banff, AB, 2017, pp. 1081-1086

顔のしわは老化に伴い発生する顕著な身体的変化の一例である.
臨床研究によって,日焼けや喫煙等の外的要因によって早期にしわが発生することが示されている.
本研究では,喫煙者と非喫煙者の顔画像データベースをもとに,
勾配を計算してしわを抽出するHybrid Hessian Filter(HHF)を用いてしわを抽出し,
顔の部分ごとの比較を行うことで,喫煙によるしわ発生の影響を示す.

(発表者:野村 郁実)


2018.5.18

Towards Foveated Rendering for Gaze-Tracked Virtual Reality

Anjul Patney, Narco Salvi, Joohwan Kim, Anton Kaplayan, Chris Wyman, Nir Benty, David Luedke, Aaron Lefohn NVIDIA

ACM Transaction on Graphics,2016

注視領域のみを高画質描画する中心窩レンダリングは,
とくにヘッドマウントディスプレイのような広角ディスプレイに対して,
今までのリアルタイムレンダリングの大幅な高速化・高解像度化を可能にする.
本研究では,人間の周辺視野の特性を知るため,周辺視フィルタリングに対する視覚系MTFの低下量を確認した.
そして,高速な視線追跡機能を搭載したデスクトップディスプレイとヘッドマウントディスプレイにおいて
これらの視覚特性を検証し,リアルタイムレンダリングのための知覚的な目標映像を設計した.
この設計により,知覚可能なエイリアシングやブラーを発生させずに,入力映像の演算数を7割削減し,
先行研究よりも中心窩付近の演算数を3割削減した,現実的な中心窩レンダリングシステムを開発した.

(発表者:田中 伶実)


2018.5.25

Subacromial impingement syndrome: An electromyographic study of shoulder girdle muscle fatigue

Omid Alizadehkhaiyata, Margaret M. Roebuckb, Ahmed T. Makkib, Simon P. Frostickb

Journal of Electromyography and Kinesiology Volume 38, February 2018, Pages 136-142

肩甲骨筋に影響を与える筋疲労は、肩峰下インピンジメント症候群(SAIS)の因子として示唆されている。
患者および健常者の肩甲骨筋の筋疲労を、異なる運動の間にEMGや主観的評価を用いて比較する。
屈曲および外転時に顕著な疲労が観察されたが、全体的な結果は、インピンジメント群における疲労の進行がより低いことを示した。
これは、恐怖の回避および痛みに関連する筋肉抑制に起因する可能性がある。

(発表者:清川 拓馬)


2018.6.1

Learning to generate chairs, tables and cars with convolutional networks

Alexey Dosovitskiy, Jost Tobias Springenberg, Maxim Tatarchenko, Thomas Brox

IEEE transactions on pattern analysis and machine intelligence,2017

本研究では、オブジェクトのスタイル、視点、および色を与えられると、オブジェクトの画像を生成することができる
生成的な「畳み込み」ニューラルネットワークを作成した。
ネットワークの学習には椅子、テーブル、車の3Dモデルを用いた。
実験によって、ネットワークは単にすべてのイメージを覚えているだけでなく、3Dモデルの意味のある表現を学習している事がわかった。
それによって、異なるモデルの類似性を評価したり欠落した視点を補間する事ができ、学習データに存在しないオブジェクトや
2つの異なるクラス間のオブジェクトの画像を学習データから再構成する事できる。
さらに、このような生成ネットワークを使用して、学習データのさまざまなオブジェクトにおける
特徴間の対応関係を見つけ出す事が可能であり、本手法は既存の手法の性能を上回る事を示した。

(発表者:福本 健亮)


2018.6.8

Factorized Variational Autoencoders for Modeling Audience Reactions to Movies

Zhiwei Deng, Rajitha Navarathna, Peter Carr, Stephan Mandt, Yisong Yue, Iain Matthews, Greg Mori

Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2017 IEEE Conference on

本論文では,雑音の多い表情の取得データから基礎となる低次元パターンを見つけるために,
変分自己符号化器に基づく非線形テンソル分解法(FVAE)を提示した.
映画を見る際の視聴者の顔の表情をモデル化するために変分自己エンコーダーを使用し,
テンソル因子分解の非線形変形を適用して,線形因子を考慮する潜在的表現を学習する.
その結果,潜在的な表現と学習されたデータ表現との関係が非常に複雑な設定にFVAEが適していることがわかった.
観客のメンバーを数分間観察した後,FVAEは残りの映画について視聴者の顔の表情を確実に予測することができる.
さらにFVAEは,笑いや笑顔の概念を学ぶことができ,これらの信号は映画のユーモラスな場面と相関していることがわかった.

(発表者:増井 健太)


2018.6.15

Efficient Rendering of Layered Materials using an Atomic Decomposition with Statistical Operators

Laurent Belcour

ACM Transactions on Graphics, Vol. 37, No. 4, Article 73. Publication date: August 2018

艶やクリアコート等,層状構造の物体は世の中に非常に多く存在し,リアルなCGレンダリングの需要も高い.
しかし,層状物体のレンダリングには各層における多重反射や散乱,屈折,吸収等の
光の伝搬を再現する必要があり,精密に行うと非常に時間がかかる.
そこで,本論文ではこれらの光の伝搬を,光のエネルギー,ベクトルの平均,分散を調べ
さらに,それらに加算倍増法を適用することにより,複雑な光の伝搬を近似する手法を述べている.
その結果,計算コストを大幅に下げ,正解値とも精度良く一致させることができたため
オフラインとリアルタイムでの実装に有効となる実用的なモデルを開発した.

(発表者:吉井 淳貴)


2018.7.13

Band-sifting decomposition for image-based material editing.

Ivaylo Boyadzhiev, Kavita Bala, Sylvain Paris, and Edward Adelson

ACM Transactions on Graphics (TOG), 34(5), 163. (2015)

フォトグラファーはよりよい見えにするために撮影後に画像や動画を加工する.
しかし,これには高い技術やよいツールが必要である.
そこで本研究では,二次元情報を用いて質感を変調するband-shiftingという手法を提案した.
これにより,三次元情報を用いることなく立体的な表面の見えを高速かつ簡便に変調することが可能となる.

(発表者:内田 美尋)


2018.7.20

Live Intrinsic Material Estimation

Abhimitra Meka, Maxim Maximov, Michael Zollhöfer, Avishek Chatterjee, Hans-Peter Seidel, Christian Richardt, Christian Theobalt

The IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2018, pp. 6315-6324

本論文ではRGB画像を入力として材質反射特性をリアルタイムに推定する手法を提案した.
従来のCNNとは異なる構造を持つU-Netを利用し、画像を入力することで自動的に物体のセグメンテーション、スペキュラー推定、鏡面反射の推定を行う.
本手法では単一のCNNで反射特性を推定するのではなく,5つのサブタスクからなるネットワーク構造を用いることで様々なシチュエーションにおける反射特性を取得することを可能にした.

(発表者:松下 風太)


2018.7.27

A Novel Algorithm for Remote Photoplethysmography : Spatial Subspace Rotation

Wenjin Wang, Sander Stuijk, and Gerard de Haan

IEEE TRANSACTIONS ON BIOMEDICAL ENGINEERING, VOL. 63, NO.9 SEPTEMBER 2016

本研究では,非接触脈波計測のロバスト性を向上させたSpatial Subspace Rotation(2SR)と言う手法を提案する.核となる考え方は,肌色画素の空間分布を推定し,その空間分布の時間変化から心拍数を推定することにある.本手法は,異なる人種,複雑な照明環境,運動時を含む54本のベンチマークの動画像に対して,従来の時間軸の独立成分分析(相関係数0.64)や色相変換のCHROM(相関係数0.77),分光解析のPBV(相関係数0.78)よりも優れた推定精度(相関係数0.94)を示した.

(発表者:三橋 亮太)