近年,様々なITサービスが発展し,インターネットショッピング等を用いて容易に商品を調達することができ,産業・物流の活性化・高効率化が進んでいる.しかし,モニタに表示された商品画像から得られる質感と,実際に届いた商品の質感が異なることによる返品などが問題となっている.質感を重視した商品が急増している中,質感を正確に再現するための質感イメージング技術の実用化は急務である.また,最近になって高性能化している3Dプリンタは,ユーザの手元で商品を作製出来ることから,将来的に物流に革命的な変化をもたらすと言われている.このときも,物体の質感や形状情報を正確に獲得し,適切な画像特徴抽出・認識・処理を施す必要がある.質感イメージングのプロジェクトでは,質感に関わるビッグデータを,情動工学により精錬し,AIを用いて高度なモデル化を行い,3Dプリンタ以外にも様々な質感に関わる産業へ応用している.