2005.4.8
Haptics-based
Dynamic Implicit Solid Modeling
Jing Hua, Hong Qin
IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics, Vol.
10, No. 5, pp. 574 - 586, 2004
この論文では,触覚インターフェースを用いて反力を感じながら加工することが可能な,ソリッドのモデリングについて述べている.
ボリュームは陰関数表示されており,反力は物理法則に基づいている.ボリュームデータを直接操作するために,階層的なフィッティングアルゴリズムを用いて,離散的なデータを連続的な陰関数で表現する.ユーザーは,触覚を用いることによって直感的にソリッドを加工でき,その様子を任意の解像度で表示できる。
( 発表者:小石 毅 )
2005.4.15
2005.4.22
A Data-Driven Reflectance Model
W. Matusik, H. Pfister, M. Brand and L.
McMillan
SIGGRAPH
2003
本論文では,これまでの物理的,経験的BRDFモデルに対して,測定された実物体の反射率データに基づいたBRDFモデルを提案している.はじめに照明方向,視線方向を密にして,物体のBRDFを測定する.そして,多数の物体のBRDFを照明方向,視線方向に対する反射率ベクトルとして,多次元空間にプロットし,物体の反射率ベクトルを移動させることで,その物体の質感を変化させている.提案手法では,反射率の多次元空間を線形,非線形に次元数削減し,各次元を赤みや錆びたようななど知覚的に意味のあるベクトルとして定義している.
(発表者:高瀬 紘一)
Validation of Color Managed 3D Appearance Acquisition
Michael Goesele, Hendrik P.A. Lensch,
Hans-Peter Seidel
Proceedings of the 12th IS&T Color
Imaging Conference, 2004,
265-270
Image-basedな物体のBRDF取得手法は実物体をリアルに再現できるが,カラーキャリブレーションは考慮されていなかった.本論文では従来の手法に色管理を行ったHDR画像を使用し,正確なBRDFモデルを取得するだけでなく,任意の出力装置において実物体と等しい色,光沢を再現する手法を提案する.ディスプレイ上に再現された画像とプリントアウトした画像を実物体と比較することで正確な色再現が行われたことを示す.
(発表者:滝口 貴裕 )
2005.5.6
2005.5.20
Open Surgery Simulation
Daniel Bielser, and Markus H.
Gross
Medicine Meets Virtual
Reality
外科手術トレーニングシステムの構築は非常に難しい問題を多く含んでいる.本論文では,切開を伴う外科手術の一般的な問題に取り組み,そしてこれらの問題を効率よく対処するアルゴリズムを提案する.激しく変形する物体の接触判定に加えて,リアルな触覚を再現するために階層的なシステムの構築を実現した.また簡単な要素から,複雑な手術器具の再現を提案する.組織のrelaxation処理を迅速に行うための手法の改良も行った.
(発表者:松隈 ちひろ )
2005.5.27
Method for the measurement of the modulation transfer
function of sampled imaging systems from bar-target patterns
David N. Sitter, Jr., James S. Goddard, and Regina K.
Ferrell
APPLIED OPTICS
1995
矩形波(バーパターン)の入力応答からその基本周波数成分の振幅低下を解析することで,標本化画像システムのMTFを正確かつ簡便に計測する方法を提案する.矩形波はエリアシングを最小にするような周波数を選択し,誤差を減少させる.理論的および実験的なデータを紹介する.
(発表者:浮島 正之 )
High Dynamic Range Video
Sing Bing Kang, Matthew Uyttendaele, Simon Winder, Richard Szeliski
SIGGRAPH2003
一般的なビデオカメラで動画像を撮影する時,ダイナミックレンジの制限に悩まされることが多い.この論文では各フレームにおいてカメラの露出設定を変化させた画像シークエンスからハイダイナミックレンジ(HDR)動画像を作成する.
(発表者:平井 経太 )
2005.6.3
Shadow Matting and Compositing
Yung-Yu Chuang, Dan B Goldman, Brian Curless, David H. Salesin, Richard Szeliski
SIGGRAPH2003
本論文では,ある自然なシーンから影を抜き出して別のシーンに加える方法について述べる.まず,シャドウマッティングと合成式を発展させ,それらを任意の平面背景上に影を投げかけるソースシーンからシャドウマットを抜き出すために使う.その後,線形の影を走査することで対象シーンの測光的,幾何的詳細を得る.これにより,カメラや光源のキャリブレーションなしに,元のシャドウマットを変形させるための影移動マップを構築でき,影の合成が行える.
(発表者:鶴瀬 麻依子
)
Eye Tracking Observers During Color Image Evaluation Tasks
Jason S. Babcock, Jeff Pelz, Mark D. Fairchild
Human Vision and Electronic Imaging VIII, Rogowitz & Pappas (Ed), Proceedings of SPIE Vol. 5007, 2003
この論文では,画質の主観評価実験および色順応実験を行う際に被験者の眼球の動きを調べた結果について述べる.被験者らの眼球の動きにより,実験際の被験者らの心理的な一面を推測する.
(発表者:柏 さん
)
2005.6.10
Measuring the Sence of Reality Produced by Highly Realistic Surround Display Systems:Application of an ARX Model to Observers' Body-Sway Data
Hitoshi Ohnishi, Kaname Mochizuki, and Yuji Y.Sugimoto
Electronics and Communications,Part1,Vol.87,No.2,2004
本論文ではサラウンド・ディスプレイと重心動揺測定を利用した「没入感」の定量的な解析方法を提案している.ディスプレイから与えられる視覚刺激がフォースプレートで検出される身体動揺へ与える影響をARXモデルの適用により,没入感に対するリアルタイムかつ数値的な評価を可能とした.
(発表者:三好 大智
)
Design and Evaluation of a Novel Portable
Erythema-Melanin-Meter
L.E. Dolotov, Yu.P.
Sinichkin, V.V. Tuchin, S.R. Utz, G.B. Altshuler, and I.V.
Yaroslavsky
Lasers in Surgery and Medicine 34:127・35
(2004)
三種類の波長の異なるLED(560,650,710nm)とフォトダイオードを用いることで,人間のpigmentation
index(PI)とeythema
index(EI)を測定する手法と,ファントムにおける実験結果と実際の肌における実験結果を紹介します.この論文で紹介されている手法の目的は,皮膚医学におけるレーザーや超短パルス光を利用した治療において,最大限の効果を与えつつ,患者に懸かる負担を最小限に抑えることである.
(発表者:川添 大介 )
2005.6.17
Perspective Shape-from-Shading by Fast Marching
Ariel Tankus, Nir Sochen, Yehezkel Yeshurun
2004 IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition
陰影情報からの形状復元は、コンピュータビジョンの分野における基礎的な問題であり,これまでに多くのアルゴリズムが提案されてきた.しかし,対象とされてきた陰影画像の多くは正射影によって得られた画像であった.本論文では,透視投影によって得られた陰影画像を対象とした形状復元アルゴリズムを提案する.従来の正射影画像を対象としたアルゴリズムと比較することで,内視鏡のような実際のアプリケーションに対する提案アルゴリズムの有用性を示している.
(発表者:阿部 祥子
)
Image Fusion for Context Enhancement and Video Surrealism
Ramesh Raskar, Adrian Ilie, Jingyi Yu
NPAR 2004
夜間に撮影された屋外画像は,階調性が低く見る側に与える情報が減少している場合が多い.本論文では,同じ視点から昼間撮影された階調性の高い画像を付加することにより,画像の階調性と情報量を増加させると同時に,現実味のある画像合成を行うための手法を提案している.また,論文中では防犯ビデオに適用した結果が紹介されている.
(発表者:植田 久美子
)
2005.6.24
Haptic Rendering of Cutting: A Fracture Mechanics Approach
Mohsen Mahvash and Vincent Hayward
Haptics-e, Vol. 2, No. 3, November 20, 2001
VR環境における物体切断時のハプティックレンダリングのため,エネルギー保存則によるシンプルなモデルを提案する.物体の切断を"deformation", "rupture", "cutting"の3つの状態遷移と考え,それぞれの状態で物体に蓄積される弾性エネルギー,ツールを動かすことによる仕事,裂け目の生成で消費されるエネルギーの交換を考慮する.また,提案モデルと実測結果の比較,および実装したシステムにおける測定結果を紹介する.
(発表者:遠藤 恒史
)
GRADE: Gibbs Riaction And Diffusion Equation - A framework for pattern synthesis, denoising, image enhancement, and clutter removal
Song Chun Zhu and David Mumford
IEEE Trans. PAMI. vol.19, no.11, Nov. 1997.
Gibbs Reaction And Diffusion Equation(GRADE)と呼ばれる非線形の偏微分方程式を,コンピュータビジョンや画像処理,CGにおける様々な応用のために提案する.このGibbs distributions(ギブズ分布)は,フィルタのセットS,可能性関数Λで表される.本論文では学習された可能性関数は2つのカテゴリに分けられ,その後,Gibbs distributionによって与えられた偏微分方程式が本質的に反応拡散方程式であることに着目した.それによって,他の手法がしていたような物理的化学的プロセスをシミュレートするかわりに,与えられた用途における画像の学習を基にした反応拡散方程式の設計の統計学的な骨組みを規定する.また,実際にGRADEによるテクスチャパターンの構成,ノイズ除去,画像改良と散乱物除去を実証する.
(発表者:岡口 紗綾
)
2005.7.1
A Fast Algorithm for Level Set-like Active Contours
Bjorn Nilsson, Anders Heyden
Pattern Recognition Letters 2003
レベルセット風なセグメンテーション手法の提案をする.レベルセット法ではナロウバンドを用いることによって計算時間を軽減できるが,リアルタイムにはほど遠い.提案する手法ではレベルセットの利点であるトポロジーの変化に対応でき,リアルタイム近い速さでのセグメンテーションが可能となる.ナロウバンドと同じ精度ではないが,良好な抽出精度が得られる.
(発表者:奥井 雅博
)
Computer Vision Applied to Super-resolution
David Capel, Andrew Zisserman
IEEE Signal Processing Magazine vol.20 no.3 2003
観測された一連の画像群をもとに,より高解像度な画像を生成する問題を超解像という.本論文ではコンピュータビジョンの技術を入力画像の調整に利用することにより優れた超解像を実現する.また実際に推定を行う際に事前モデルを用いることによって高い精度で高解像度画像を推定できることを示す.
(発表者:上村 健二
)
2005.7.8
Image Overlay Guidance for Needle Insertion in CT Scanner
Gabor Fichtinger, Anton Deguet, Ken Masamune, Emese Balog, Gregory Fischer, Herve Matthieu, Russel H. Taylor, S. James Zinreigh, and Laura M. Fayad
IEEE Transactions on Biomedical Engineering (accepted in 2004, will appear in August 2005)
検査等を目的とする穿刺(患者に針を刺す手技)は医療現場で日常的に行われているが,外から人体内部は見えないため,事前に撮影したCT画像等を活用することも多い.本論分で提案するシステムは,CT画像をハーフミラーを介して患者に重ね合わせ穿刺のガイドとするものである.一般的な複合現実感のシステムとは異なり,術中の術者の視線や手術器具等のトラッキングを一切必要としないにも関わらず,臨床に十分耐えうる精度を実験で立証している.
(発表者:小石 毅
)
Image Enhancement By Nonlinear Extrapolation in Frequency Space
Hayit Greenspan, Charles H.Anderson, Sofia Akber
IEEE Transactions on Image Processing, Vol.9, No.6, June 2000
一般的に画像を拡大したとき解像度の低下から視覚的にぼやけた画像が出力される。本論文ではラプラシアンピラミッドの高周波成分を推定することでエッジを強調し、入力画像より解像度の高い画像を得る手法を提案する。
(発表者:高山 洋一
)
2005.7.15
Video Indexing using Motion Estimation
S. V. Porter, M. Mirmehdi and B. T. Thomas
Proceedings of the 14th Bristish Machine Vision Conference, 2003
Video Indexing and RetrievalはBB化・ユビキタス化した社会ではより重要な技術となり,MPEG7やサーバ型放送など,シーンの内容を理解し情報タグを付ける事は動画像の応用範囲を広げる.この論文では,Video
Indexing手法を用いたシーン分割手法を提案している.シーン分割の基準として,動き予測により推定されたフレーム間の類似性を辺の重みとする有行接続行列を定義し,その最短経路を見つけることでシーンの分割を行う.また,より有効な経路発見のヒントとして,カメラの動きを推定している.
(発表者:中川 慎司)
Strike a Pose: Tracking People by Finding Stylized Poses
Deva Ramanan and D. A. Forsyth and Andrew Zisserman
Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), San Diego, CA, June 2005
正確で自動的に十万フレーム以上でも評価可能なアルゴリズムを提案する. 最初に,体の部位それぞれに対するアピアランスモデルを学習するために 動画から部位の簡単な検出を行い,次に各フレームにおいてアピアランスモデルを
検出することで追跡を行う.最初の検出に失敗したフレームでも, 学習したモデルを用いることで解決できる.
(発表者:牧野 貴雄 )
2005.7.22
Interactive Virtual Endoscopy in Coronary Arteries Based on Multimodality Fusion
A. Wahle, M. E. Olszeski, and M. Sonka
IEEE Trans. Med. Imag., Vol. 23, No. 11, pp.1391-1403, Nov. 2004
本研究ではX線血管造影法と超音波内視鏡画像の合成による
冠動脈における3次元仮想内視鏡を提案する.
この画像合成により,従来検出が難であった内腔とプラーク,中膜と外膜の境界をモデル化でき,
定量的な血行力学,形態学的解析が可能になる.
また,本研究ではVRMLを用いてプラットフォームに依存しない
データの可視化アプリケーションを構築する.
このアプリケーションによりユーザーはインタラクティブに3次元データを定量的に取得することが可能になる.
(発表者:山下 潤)
A Class of Photometric Invariants: Separating Material
from Shape and Illumination
Srinivasa G. Narasimhan, Visvanathan Ramesh and Shree K. Nayar
Proc. of the 9th IEEE International Conference on Computer Vision (ICCV 2003)
ロバ