−−−−7/13(土)未明より。日本の頂点、富士山を目指したのは我々 だけではなかった。当たり前の話だが、我々は "some of them" に過ぎなかっ た。登山者の行列は、6合目付近から頂上まで切れ目なく続いていた。5合目 に向かう我々の車から見上げた富士山には、登山者が為す光の列が一筋、煌々 と暗い夜空を灯していた。−−−−
これからお見せする写真の数々は、我々が味わった自然のほんの一部です。 そう言ってしまうのが軽々しい響きに聞こえる程、無数の星に満ち満ちた夜空 も、延々と続く山々が陰影を織り成し、浮かび上がる光景も、残念ながら撮影 されていません。しかしながら、「一度は登ってみたい」という衝動にかられ ること請け合いです。
「登山隊4名/7名」8合目と9合目の中間地点付近。かなり空気は薄く なってきていた。御来光を見るため、しばしの休憩を取った際、参加者の一部 の写真を撮影。
「御来光」この日、頂上での日の出時刻は、4:35だった。我々は頂上には 辿り着けずに、前述の8合目と9合目の中間地点付近で休息しつつ、御来光を 拝んだ。
「ブロッケン現象」ガスが立ち篭める山頂にて、いわゆる「お鉢回り」の 途中、出くわした。
「観測所」参加者の一人が出発前「観測所まで行ったら、大したものだ」 と言われた、というから、実際に行ってしまったのは、疲労から来る脳内麻薬 が頭に充満していたのだろう。
「雲海」飛行機から見る「お手軽な雲海見物」とは少々趣を異にしていた。 「頂上を制した」という満足感から来る主観がそこに介在していたように思う。 しかしそうだからと言って、格別に雄大かつ美しかったという印象は今の変わ らない。
「残雪」これも「お鉢回り」の途中の光景。しかしこの時、参加者の一人 が荒らしに行った。グリーン・ピースに見つからなくて、安堵の胸を撫で下ろ した。
「溶岩ヶ原」私が勝手に付けた名前である。バイキング1号から送られ て来た、火星の地表を写し出す写真に似て、赤茶けた岩石が面前に広がって いた。下山の途中で撮影。下山道はひたすら、この光景が続くことを覚悟しな ければならない。