Shouji Yamamoto, Kumiko Ueda, Norimichi Tsumura, Toshiya Nakaguchi and Yoichi Miyake
Graduate School of Advanced Integrated Science, Chiba University, Inage-ku, Chiba, Japan
The Journal of the institute of image information and television engineers (Accepted to be published in Vol.61, No.10, pp.1486-1495, 2007 ).
Abstract
本論文では,プロジェクタ画像投影を利用した印刷物のカラーシミュレータにおいて,RGBなどの低次元の色彩計測値から推定された分光反射率を用いることにより,簡易な計測で高精度な色制御が実現できることを示した.これまで我々は,インキ量の増減に対する印刷物の色変化を投影像の重ね合わせで表現可能なカラーシミュレータを構築してきた.プロジェクタ投影画像を高精度に制御することにより,試行錯誤が必要な色調整作業の軽減や色見本による作業者支援などが期待できる.しかしながら投影像の高精度な制御には分光反射率情報が必要であり,計測コストの低減が実用上の課題であった.今回提案する手法では,低次元の計測値から推定された分光反射率を用いることにより,簡易な計測で高精度な色制御が実現可能となる.通常,低次元の計測値から高次元の分光反射率を正確に推定するには,可視光波長領域で5〜6バンドの計測値が必要となる.しかし今回我々は,絶対的な分光反射率の推定ではなく,投影による色変化の予測に十分な分光反射率の推定を目的として低次元数の選択やバンドの最適化を実施した.その結果,3バンド計測値で投影による各色変化を最大色差ΔE*94=2以下の精度で再現できることを明らかにした.
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